2015/12/25 20:30

今日はガラスの歴史の中でも、着色技術(グラデーション技術)に焦点を当てた記事です。ビーズ製造技術にも、その技術は生きています。

写真にあるのは1840年ごろのガラス器です。素晴らしい色だと思いませんか??(写真:チェコ装身具博物館内展示物)
19世紀になり、ボヘミアグラスはその色彩の可能性や、製造能力の高さで、世界的な認知を受けていました。1830年ごろになって、初めて透明色のガラスと異なる色のガラスを重ねて、それを削って、グラデーションにするという技術が実用され始めました。
最初は赤銅色と呼ばれた、透明×赤のカラーコンビネーションが定番だったようですが、1835年前後から、青、緑とバリエーションが増えていきます。のちには、紫や白、という風にガラスの色が多様化。
そのころ、基本的には透明×色ガラスという組み合わせだったものが、1836年以降には色ガラス×色ガラスを組み合わせるという新技術が定着します。写真にあるものは、白水色×透明水色の組み合わせで、美しさにうっとりしてしまいます。何とも言えない色です。

ガラスの可能性、人々の要求や、また憧れ。その積み重ねを今日の私たちは恩恵として受けているのです。美しい色や形をしたガラスビーズが手に入るようになったのは、やはり長い人間の知恵のおかげなのです。

Emilieでは小さなガラスビーズに閉じ込められた色を生かしたアクセサリー作りを心掛けております。様々な色のアクセサリーを今後も発表していきますので、お楽しみに!