2016/06/02 17:54
今度はNa Příkopěというプラハ市の街のど真ん中の通りで出会った光景をご紹介しましょう。
モーゼルというメーカーの直営店の前で、ガラスのワークショップが行われていました。
なんと、移動式の窯を持ってきて、坩堝の中でドロドロになったガラスを往来の真ん中で加工していたのです。
窯は普通車に牽引させて持ち運びできるようになっていました。
私も仕事柄、ガラス製作現場にお邪魔したりすることがあるんですが、移動式の窯っていうのは初めてみました。
さすがガラスの国、チェコ。窯を移動させるとは・・・
この移動式窯で作業していたのは、Nový Borというところにあるガラス専門学校の先生と学生さんでした。
先生と思しき人が(親方?!)がメインの作業者で、補助をしていたのが学生さんでした。
写真1枚目は窯からすくい上げたオレンジ色になったアツアツドロドロのガラスを棒に巻いて、
吹いて、そしてぶらぶらとさせて遠心力で形を整えているところです。
2枚目は、助手が持ち出したドロドロのガラスをパーツとして、本体にくっつけているところ。
3枚目は目標とする形が出来上がったので、仕上げに少し補正しているところ。
4枚目は、吹き棒から取り外した出来上がり作品。作っていたのはダックスフンドでした。
観客のおばちゃんからリクエストが出て、【私、ダックス飼ってるから、ダックス作って!】と。
チェコでもおばちゃん強し!一匹作るのに、15分以上はかかってましたね~。
出来上がり作品は移動式冷却庫に入れられて、冷ましておばちゃんが貰うことに。
既に15年チェコに住んでいますが、大掛かりな移動式窯を持ち出して、往来でわざわざガラスを制作するというのは
はじめてみました~。