2016/11/30 17:20

今日は11月30日。明日から師走、12月ですね。


クリスマスのある月です。こちらでは、先週末から町がにぎやかになり、あちこちでクリスマスツリー点灯式を行ったり、クリスマス市が建ったり、各家庭では窓際や玄関にクリスマスの飾りつけをしたりと、段々盛り上がりを見せています。


チェコの子供たちは12月1日より、Adventní kalendář(アドベントカレンダー)を開けるのを楽しみにしています。


アドベントカレンダーとは、12月1日よりクリスマスイブの24日までのカレンダーで、大抵は平たい箱状態になっていて、24の窓がついています。箱の表面に日付(1から24まで)が打ってあり、該当するその日付の窓を毎日開けていきます。開けるとチョコレートや小さなお菓子が入っています。1日1個、24日までに24個食べ続けるというもので、今は製菓メーカーがこの時期に販売しています。毎年、子供はこれカレンダーを一つ一つ開けていくのを楽しみつつ、クリスマスの到来(キリストの誕生)を知るというものであります。


最初の有名なアドベントカレンダーは19世紀の半ばに登場しましたが、まだ手作りのものでした。最初の印刷されたカレンダーはミュンヘンの印刷所の考案により、1908年に世に出ますが、今のような小さな窓がついているものではありませんでした。その後、同じ印刷所が20世紀の初頭に窓のついたカレンダーを印刷するようになります。その後、世界各地で量産できるアドベントカレンダーはヒットしますが、第二次世界大戦が原因で1960年ごろよりヨーロッパ各地で復活しその国や地域の特徴を吸収し、再び人気を得ることになりました。

チェコでは様々なメーカーが販売を行っていますが、我が家では今年はスイスのチョコレートメーカーLindt(リンツ)のアドベントカレンダーを購入しました。明日から24日まで一つ一つ開けていきます。


皆さんもアドベントカレンダー買って、クリスマスの到来を感じてみませんか?まだ間に合いますよ、童心に戻り、一つ一つ窓を開けてみては?